
今年は大学生のバイト代上限の制度が大きく変わりました。
税金、社会保険、大学無償化が全て別々のタイミングで変わったので、いろいろな情報が飛び交っていて何を信じていいかわかりにくいです。
それぞれの根拠となる公的サイトや通達などのサイトを集めたので確認してください!
とてもわかりにくいですが、
- 所得税は2025年1月~12月分の収入(令和7年分所得税)
- 住民税(非課税世帯など)は2025年1月~12月分の収入(令和8年度住民税)
- 大学無償化は2025年1月~12月分の収入(令和8年度住民税で判定)
- 社会保険は2025年10月1日以降の収入見込み
から対象です。社会保険だけ今年の10月スタートです。
住民税非課税世帯:103万円~110万円
家族全員が住民税非課税だと、医療費の負担が少なくなったり、給付金がもらえたりとメリットがたくさんあります。もし家族が住民税非課税世帯ならば、バイト代(給料)は年齢関係なく、

103万円~110万円以下
2025年分の収入から、10万円UPしました!
住んでいる地域(1月1日に住民登録があったところ)によって異なるので、「〇〇市 非課税 上限」で調べてみてください。
横浜市の例:Q5の回答浜市の例:Q5の回答
横浜市HP(非課税世帯上限)
親の税金:123万円 or 150万円以下
親の税金が上がらないバイト代上限は、年齢によって異なります。

- 年末時点で19歳~22歳:150万円以下
- その他:123万円以下
2024年までは103万円だったので、大幅UP!
国税庁のHPは、収入ではなく所得(経費を引いた後の金額)で記載されているので、「所得=収入ー給与所得控除(給料の人の経費)65万円」を引いて計算してください。
自分の税金(勤労学生控除):150万円以下
11月頃から始まるバイト先の年末調整または年明けの確定申告(5年以内ならいつでもOK)で学生証などを提出して勤労学生控除を追加すると、自分の所得税・住民税が減額されます。(2025年と2026年分は所得税は160万円まで0円です。)
勤労学生控除のバイト代上限は、年齢は関係なく、

150万円以下
2024年までは130万円だったので、20万円UP!
勤労以外の所得が10万円以下などの条件もあります。
国税庁のHPは、収入ではなく所得(経費を引いた後の金額)で記載されているので、「所得=収入ー給与所得控除(給料の人の経費)65万円」を引いて計算してください。
「4 扶養親族等の所得要件の改正」の勤労学⽣の合計所得⾦額の要件
国税庁HP
社会保険の扶養:130万円 or 150万円未満
自分で国民健康保険に加入せず、親の社会保険の扶養に入れるバイト代上限額は、

年末時点で19歳~22歳:150万円未満
その他:130万円未満
2024年までは130万円だったので、20万円UP!
税金は「1月~12月までの年収」で月の制限はありませんが、社会保険は「今後の収入の見込み」です。また、この上限額は2025年10月1日からです。
連続する3ヶ月の平均が12万5千円を超えたり、健康保険組合の独自の基準で「今後の収入は年150万円を超える」と判断されると扶養から外れてしまうので注意!(親の健康保険組合に確認)
大学無償化:123万円 or 160万円以下
7月末に急遽改正があったようです。多子世帯の大学無償化の収入要件は、

- 年末時点で19歳~22歳:160万円以下
- その他:123万円以下
去年までは103万円→最近まで123万円→急遽変更で19歳~22歳は160万円!
⚠️「年末時点で19歳~22歳の人」とは?

民法の規定で、誕生日の1日前に年齢がプラスされるため、1月1日生まれの方は対象年が前に1年ずれます。要注意!

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